CAESAR X【エピソード6:製品化への準備〜大村孝佳さんとの出会い】

皆さんこんにちは!
前回は私どもがCAESAR Xの発売を決断後、ご遺族とお会いし、販売のご承諾を得たところで終わりました。
ここからまた最大の協力者が現れます。どうかお付き合い下さいます様お願いいたします。

 

 

 

【エピソード6:製品化への準備〜大村孝佳さんとの出会い】

 

プロトタイプ3号機は藤岡さんの最後の要望であったブースターをオーバードライブの前後にセッティング出来る様にするA/B SWを取付け、レイアウトも藤岡さんのご要望通りの仕様となったのですが、ここで問題が起こります。

 

オーバードライブの後にブースターが来るサウンドはすでに藤岡さんも確認済みでしたが、前にブースターを持って来た時のサウンドは藤岡さんご自身が確認していないということです。

Masatone氏と私どもで悩んだ末に最終的に出した結論は、藤岡さんがOKを出したプロトタイプ2号機のサウンドニュアンスを決して損なうことのないサウンド作りでした。つまりブースターを前に持って来ても決してブーミーにならず、潰れず、2号機をそのままハイゲインにした様なサウンド…。

 

何度か実験を繰り返し、もうこれしかないであろうというバランスが決まった時は、藤岡さんと出会ってからのMasatone氏のビルダーとしての大きな成長ぶりに感動すら覚えました。

 

 

サウンドが決まったところで、表面デザインを印刷したサンプルの発注などを着々と行なう中、シンコーミュージック井坂氏から連絡が入ります。

 

「大村孝佳さんがCAESAR Xのリリースに関して協力したい意向がある」と…。

 

早速私どもは大村さんにご挨拶の連絡をし、お会い出来そうな日程を考えましたが、偶然六本木EXシアターで大村さんがライブをする日がございました。

大村さんももちろんお忙しい方なので、この日しか無いと私どもは踏んでご提案をしたところ、本番前の時間に楽屋に来て欲しいとの連絡が入ります。

 

 

2018年2月18日(日)ご遺族にご説明をした時と同様の資料を携えてお招きいただいた楽屋に上平と私、Masatone氏の3人で訪れました。楽屋の中にはESPの菅田さんもおられ、そこでCAESAR Xの開発に関する藤岡さんとのエピソードや、このエフェクターの販売にご遺族が承諾をされていることなどのご説明をさせていただいたわけです。

 

「具体的にどのような協力が出来るのか?」という大村さんの問いに、出来たら製品のプロモーション動画でギターを弾いて欲しいとお願いをしたところ快諾をして下さりました。

 

その時の大村さんの目が私はとても印象的で、お話している時に相手の目をじっと直視するんですね。その眼光の鋭さが侍の様でもあり、またその奥にはやんちゃで優しい目が混在している…。そして侠気あふれる性格に、キャラクターは違えどどこか藤岡さんと共通した何かを感じていました(写真トップ)。

 

 

話はCAESAR X本体に戻ります。
表面デザインを印刷したサンプルの筐体が届き、その筐体に早速Masatone氏がプロトタイプ3号機の中身を移植して遂に製品版のサンプルが出来上がりました。

 

その報告と製品版の了承を得る為に再び藤岡さんの奥様と私どもが会談したのが2月20日(火)となり、その時にシグネイチャーモデルである認定証のデザインの確認も行なわせていただき、最終的にMasatone/CAESAR Xという製品が誕生しました。

 

認定証には一枚一枚奥様ご自身が金色のシールを貼って下さり、それが藤岡幹大シグネイチャーの証となります。

 

 

そして動画撮影の方に関しては、タイトなスケジュールの中、大村さんからご提案いただいた日程は3月6日(火)。

すぐに撮影が可能なスタジオを押さえて撮影の準備にも入りました。

 

この様に色々な方々を巻き込んでご協力を得、発売に向けて徐々に進んで行きます。

 

続く…。

 

※CAESAR Xは藤岡氏のご遺族から正式な販売許可を得た製品であり、売上の一部は藤岡氏のご遺族に贈られます。

 

https://tokyo-effector.jp/caesar-x

 

 

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