CAESAR X【エピソード3:プロトタイプ1号機の製作〜第1回目の音出し】

皆さんこんにちは!

 

本日は3回目となるCAESAR Xの誕生プロセスに関するお話ですが、
いよいよプロトタイプ1号機が誕生します。どうかお付き合いのほどお願いいたします。

 

※この写真は昨年10月9日、ご自身のTwitterに「密会」としてツイートされたものです。

 

 

【エピソード3:プロトタイプ1号機の製作〜第1回目の音出し】

 

前回は藤岡幹大シグネイチャーモデル製作のご承諾と、CAESARをニコイチにしたものが良い、またもっとマイルドなトーンが出て欲しいというご要望を伺ったところで終わりました。

 

さて、その後本格的にMasatone氏がシグネイチャーモデルの開発に着手するわけですが、筐体の色はご自身のギターに合わせたいという藤岡さんのご要望からカラーサンプルをご用意いただいたわけです。

 

それがこの写真のものとなるのですが、裏側には“Fujioka V.B.G.M”と書かれています。これはヴィンテージ・バーガンディーミストの略となり、この色を出す為に私どもはかなり苦労をしたのですが、そのお話は後日あらためていたします。

 

 

 

プロトタイプ1号機はCAESARが2個入ったもので、藤岡さんのご要望により元のCAESARよりも音の重心を低めに設定したものでした。それがようやく完成し、Masatone氏とサウンドをチェック後、藤岡さんのもとにご連絡をしたのが9月となります。
この頃にMasatone氏自らが仮称としてこのプロトタイプに「CAESAR X」という名前を付けました。

 

※Masatone氏曰く、CAESAR Xという名称はツインペダルとして、使い勝手に可能性が増える掛け算的な意味で「X」としたそうです(未知数、謎という意味もあり)。

また、藤岡さんの曲のHarmony X、藤岡さんが好きだったポールギルバートのRacer-Xとも共通点があるからとのことです。

 

 

 

2017年10月9日(月祭日)藤岡さんが当店に来店され、Masatone氏と最初の音確認、打ち合わせを行ないます。
この時はプロトタイプの後段に普段使われているZOOM MS-50G(マルチエフェクター)を繋いだ実戦的なサウンドチェックでした。
この時点で藤岡さんからプロトタイプの左右(1ch 2ch)で音を変えたいというご要望があり、その場でMasatone氏が対応したのが以下となります。

 

①右側チャンネルをローゲインオーバードライブかつ高域が出る様に部品定数を変更(藤岡氏がブライトチャンネルと名付ける)

 

②左側は特に変更せず(藤岡氏がウォームチャンネルと名付ける)

 

そしてその夜このプロトタイプを実際に横浜ヘイジョーにおけるライブで使用されました(Masatone氏も同行)。

 

 

藤岡さんが製作の段階でおっしゃっていたこと…。

それは「実際にライブで使わないとわからない」でした。

このようなプロセスを経て、プロトタイプは2号機へと繋がっていきます。

 

続く…。

 

※CAESAR Xは藤岡氏のご遺族から正式な販売許可を得た製品であり、売上の一部は藤岡氏のご遺族に贈られます。

 

https://tokyo-effector.jp/caesar-x

 

 

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