CAESAR X【エピソード4:色出しの試行錯誤〜プロトタイプ2号機の完成】

皆さんこんにちは!

 

いよいよプロトタイプ2号機が完成します。この2号機が製品版CAESAR Xの元となりました。
お付き合い下さいます様お願いいたします。

 

 

 

【エピソード4:色出しの試行錯誤〜プロトタイプ2号機の完成】

 

前回はプロトタイプ1号機が完成し、横浜ヘイジョーのライブでそれを使用されたところで終わりました。
Masatone氏の報告によれば特に支障なく使用されてホッとしたとのことです。

 

さて、10月9日(月祭日)の打ち合わせ後、当初12月に発売されるザ・エフェクターブックに掲載し、年末にエフェクター本体を発売する予定で動いていたのが、やはり日程的に厳しいことから翌年(2018年)3月に発売の決定をした「99%藤岡幹大(仮)」本の掲載にあわせての発売に変更しました。

 

 

時間に余裕が出来た事もあり、塗装については様々なアイディアを出し合ったのですが、最終的には筐体全部をバーガンディーミストに塗装する方向となり、国内の2業者にカラーサンプルを切って渡し、それぞれに塗装をした筐体を製作してもらいました。

 

それがこちらの写真です。
上の方は全くバーガンディーミストではありません(笑)。そして下の方、これは非常に良く出来ており、さっそくMasatone氏が藤岡さんに写真を添付したところ、「色味良いね! 完成楽しみ!」との返信をいただいた様です。

 

 

そんな矢先、藤岡さんからMasatone氏に、前段はCAESARで後段はバッファーとしても使えるクリーンブースターにしたい。またクリーンブースターだけに別系統で独自に電流を送れる様に(9〜18V)して欲しいとの連絡がありました。

そして早速プロトタイプ2号機の開発に着手したのが11月。出来上がったところで打ち合わせを打診し、12/5(日)にまた当店にて2回目の打ち合わせを実施したわけです。

 

私どもがこの日印象に残っているのは、10月の時と同じく打ち合わせ前に、持ってきた軽食をとっていた(超多忙のためでしょう)こと。ご本人も毎回ここにくると食べてるなあと言っておりました(笑)。

 

そしてバーガンディーミスト塗装をした筐体をお見せしたところ、出来栄えにとても喜んでくれてギターと並べて写真撮影をしておられましたが、まだ筐体はSNSに出さないで欲しいと私どもの方からお願いをしました。

 

 

 

本来のデザインであった侍デザインもこの日に提示し、塗装済筐体の上に藤岡さん自らが切った切り貼りを貼っていき(写真)、完成品のイメージを膨らませておりました。さらにノブの色もクリーム、LEDはホワイトに決定。
そして藤岡さんご自身がAチャンネル(オーバードライブ)を“Allan”という名に、Bチャンネル(ブースター)を“Boost”と命名しました。(トップ写真:文字は藤岡さんがご自身で書かれたものです)

 

 

もちろんプロトタイプ2号機の音確認も行い、「前回より全然良くなったよ!」とのことで、特に修正希望はありませんでした。
ただし、追加として以下のご要望がありました。

 

①ブースターをドライブチャンネルの前後に持って行けるA/B切り替えSWが欲しい。

 

 

この後はメールで、Masatone氏がA/B SWの位置や表記などについてやりとりをしている際、「デザインの髪の毛の質感をもっとサラサラした感じに出来ないか?」とのご要望があったそうです(笑)。

 

いかにも藤岡さんらしいエピソードかと…。

 

そしてこの日、最後に当店の試奏室でプロトタイプ2号機を試奏になられ、Masatone氏が藤岡さんの携帯でそれを録画したものが以下となります。

 

 

私どももMasatone氏もこの日が藤岡さんとのお別れとなりました。

 

続く…。

 

 

※CAESAR Xは藤岡氏のご遺族から正式な販売許可を得た製品であり、売上の一部は藤岡氏のご遺族に贈られます。

 

https://tokyo-effector.jp/caesar-x

 

 

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