BOSS製品の神髄

皆さんこんにちは!

 

しばらく市販のエフェクターのレビューをしていなかったので、久しぶりにしたいと思いますが、今回は特定のモデルに関してでなく、BOSSのエフェクター全体について私が最近感じることを述べてみたいと思います。

 

その前に、私が初めて購入した歪み系エフェクターはOD-1でした。その後いくつもBOSS製品を購入し使用していた経緯からして、BOSSの愛用者であることは間違いないです。
そこだけ念頭に入れていただければ幸いです。

 

 

さて、90年代前半に空前のブームとなったブティック系エフェクター…たとえばFulltoneやKLON、PEI、CROWTHER AUDIO等の影にはデジタルからアナログへの回帰という現象がすでにギタリストの間では起こっていて、それらのエフェクターをアンプのブースターとして使用するのが主流になり始めます。

 

それを象徴していたのがマルチエフェクターやラック型エフェクターからの離脱…そしてMATCHLESSに代表される高級ブティックアンプに大きく人気がシフトしていった背景があげられると思うんですね。

 

そしてそんな頃、日本の楽器メーカーは相変わらずデジタル・マルチエフェクター市場にまだウエイトを置いており、あのSONYまでがギター用マルチエフェクター市場に参入していました。
当然BOSSも当時、マルチエフェクターに力を入れていたことは間違いないでしょう。

 

ところがそんな頃にいきなりBOSSが出した製品…それがBD-2 BLUES DRIVERでした。
BOSSは確かにデジタルは強い…しかし元々はアナログ・ストンプボックスで市場を席巻したブランドです。

 

そしてBD-2が現在でもバンドマン達に愛用されている理由…それはライブという実戦的な場で「使える音をしている」からだと思うのです。
特にブースターとして使用している人が非常に多いのではないでしょうか…。

 

つまり、外国製のブティック系エフェクターは確かに音が良く、もちろん使える音なわけですが、いかんせん高価なわけでして、それと同等に近く使えるモノを低価格で発売した事…それがいかにも日本のブランドであるBOSSの凄さだと感じますし、またアナログにも瞬時に立ち返れる変わり身の早さに、ブランドとしての奥の深さを感じたわけですね。

 

このようにして現在も、BOSSは進化し続けながら我々に製品を提供してくれているわけですが、実は今まで述べたことはすべて前置きです(苦笑)。

 

BOSSの本当の凄さはそこではないんですね…。
特に70年代後半から80年代初期のBOSS製品にその秘密が隠されているのですが、あまり公に述べる事ではないので、差し控えます…というと気持ちが悪いので申し上げますね(笑)。

 

当時のBOSS製品の設計、パーツ選定は本当に凄いです。
ただこれだけが残念なのが大量生産ゆえのハンダ作業なんですね。
そこを改善してあげるのが我々が行なっている「スルー音強化」というモディファイなのですが驚くほどに化けます。

 

そしてこの作業を行っているLoud&Proudの斉藤氏と私が最近よく口にする事…それは「BOSSってハンパ無いね」です(笑)。

 

エフェクターを製作している立場の人間として、これらを開発し製品化された諸先輩の方々に本当心から敬意を表したい…。
そして写真上段左のCE-2のスルー音強化(本来持つ音)を皆さんにも是非聴いていただきたい…。

 

今までいろいろと生意気言ってすみませんでしたBOSS様という感じに私はなりました(笑)。

 

そんなわけで本日はではまた!

 

 

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