ARIA ACH-1 修理
ARIA ACH-1 修理。
今回は80年代のARIA BIGFOOTシリーズよりアナログコーラスの修理です。
ご相談内容は、エフェクトのかかり具合が小さいというもの。
全てのつまみをフルテンにしてようやく音色の変化を確認出来る状態とのこと。
実機の動作テストを行ったところ、INTENSITYノブ位置12時程度の設定ではエフェクト効果が少なく感じられるような印象でした。
INTENSITYはドライ音とミックスするエフェクト音のボリュームを制御する機能となっているため、スムーズに動作させるためにはCカーブPOTが適切と推測されるところ、こちらの個体にはBカーブのPOTが搭載されていました。
そのため、現実的な有効範囲が14時~MAXまでの狭い範囲となっているものと推測されます。
こちらがパーツ不具合であるのかバージョンによる違いであるのかということまでは分かりかねますが、POTの回転角度とエフェクト変化の相関関係を調整するための抵抗を追加し変更を行うことである程度エフェクトがしっかり掛かるセッティングに変更することが可能。
この処置は音色に影響を与えるものではなく、純粋にINTENSITYのPOTを調整しやすくするための変更処置となります。
さらにバッテリースナップの配線が断線して電池が使えない状態となっていたため、新しいバッテリースナップに交換。
動作確認をしたところ、電源が入らず追加調査を行いました。
DCジャック内部接点が故障していたため、DCジャックを同型の新品パーツに交換。
以上で修理完了となりました。
ARIA ACH-1などヴィンテージ機材の修理は是非当店までご依頼ください。