Honey/BABY CRYING

皆さんこんにちは!

 

ここのところ委託品をお持ちになられるお客様が多く、中古&ヴィンテージ共にちょっと目が離せないラインナップですので、こちらでも少しご紹介いたします。

 

写真は今回入荷した中の1台、Honey/BABY CRYINGです。60年代後半に登場し、国産ファズの名器として語られている伝説のファズですね。
詳しい仕様等はここではあえて触れず、今回は別の切り口から、ファズというものが当時はどんな存在であったのか?ということを考えてみたいと思います。

 

以下の引用は私が所有する30年以上前の音楽雑誌の記事から、文中でさらに旧い記事をとりあげているものです(ややこしいですね、苦笑)。
読者の質問に回答されているのは当時の日本を代表する実力派バンドのギタリストの方ですが、なかなか味わい深い内容ですので是非どうぞ。

 

「ファズ・トーンってどんな楽器?」
Q:私は楽器に詳しくありませんが、最近ファズ・トーンというのを耳にします。いったいどんな楽器なのですか?(群馬県熊谷市 Y.K 17才学生)

 

A:楽器というより機械だね、写真の様な型をして中に電池が入っていて、ちょうどベルの様な構造になっているんです。演奏前に、スイッチで、音色を調節して、2本のコードをギターとアンプに繋げればいいんだけど、音色というほど美しい音が出るわけじゃなくて、かえって、つぶれた音と言った方がピッタリかもしれない。
いったいどうしてこんなものを使う様になったのかって言うとね、今までのギターでは絶対に出せない、管楽器に近い音を出すため、というのと、音にはりをだすためというのが大きな目的じゃないかな。決して最近登場した新しい機械というわけじゃないんですよ。日本では1年前くらい前からポピュラーになってきたけれど、アメリカでは、もう3年以上も前から、いろんなバンドで愛用されてたんです。ベンチャーズもやってましたしね。でもサイキドリック・ミュージックの流行で、クローズ・アップされたって言っていいでしょうね。
僕が使い始めたのは3年前、アメリカに行った時、20ドルで買って来たのが、日本上陸第1号だと思うんです。
日本製ではハニー、エーストーン、グヤトーンなどから7〜8千円で手に入るし、外国ものでもギブソンやモズライトのものが2〜3万円で手に入るよ。音は僕たちの「XXXXXX」や「XX・XXX」を聴いてね。
(回答:○○○○○)

 

〜以上引用終わり〜

 

おわかりになる方には回答されているギタリストが誰かはすぐにわかりますね(笑)。
現代から見れば突っ込みどころも(サイキドリック・ミュージックとか、笑)あるとは思いますが、当時のプロギタリストがファズ=エフェクターをどう捉えていたのかよくわかる記事だと思いました。
また国産ファズでは1番最初にハニーの名前が出てくるところも見逃せませんね。
そんなわけで、また長くなってしまいましたが(汗)、最後に今回入荷のラインナップはコチラとなります。

 

https://tokyo-effector.jp/archives/category/effector

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
本日のところはではまた!

 

 

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