最強のディストーション特集
“DISTORTION/ディストーション”と言いますとMXR Distortion+から始まって、日本製のBOSSやMaxonがポピュラーにしたソリッドステートアンプでスタック・チューブアンプがドライブした音を擬似的に作るエフェクターとして現在様々なメーカーから様々なモデルが発売されています。
一般的にファズは歪みすぎる汚い音、オーバードライブはあまり歪まないクランチサウンド、ブースターはチューブアンプ本体の歪みの補佐役、そしてディストーションはクリーンなアンプでも完全に歪んだ音が出せるプリアンプ的なもの。といった認識をされている方も多いかと思います。
名器BOSS DS-1やMaxon D&SⅡから始まったとされるディストーションサウンドですが、80年代のRATの登場によって、より高度に抜けるディストーションがポピュラーになり、90年代から始まったブティックエフェクターブームにより、それは更なる進化を遂げましたが、Landgraff MO-D DISTORTIONの登場によって「ソリッドステートアンプでスタック・チューブアンプがドライブした音を擬似的に作るエフェクター」は至高の域に達したと言っても過言ではないでしょう。
しかし、あれからすでに10年に及ぶ時が経ち、そんな偉大なる小さな小箱たちはまた更なる進化を遂げており、様々な個性を持って登場しています。
今回はそんなディストーションの中でも我々東京エフェクターが自信を持ってお勧めする3品を取り上げてみました。
320design/Brown Feather
究極のディストーションサウンドとは何か?と思い浮かべる時、必ず脳裏をかすめるのが某ブリティッシュ・チューブアンプの歪みです。しかもその中でも初期のEVHが出していたギリギリ限界飛ぶ寸前のアンプの悲鳴の様な、しかも聴いていて耳に痛くない飽和感を併せ持つディストーションサウンド。現在ではブラウンサウンドという言葉で表現されているまさにその音を追求したペダルです。
ブラウンサウンドと銘打った製品は数ありますが、こちらの場合はそのEVHをリスペクトしている某大物国内ギタリストのテック関係者たちが製造に関わっている点で強力この上ありません。数万人キャパの現場で鍛えられたノウハウがふんだんに盛り込まれ洗練されたサウンドは一般的な知名度はまだ無いものの、知る人ぞ知るディストーションペダルとしてハンドメイドエフェクター界では超人気製品です。
ovaltone/OD-FIVE 2 Xtreme
全く同じディストーションが2台分入っており、フットSWでチャンネルを切り換えることが出来、しかもそれぞれにブースターとミッドシフトがかけられ、最終的なプレゼンスコントロールによりアンプとのマッチング微調整が行えるという機能美。そして他に類を見ない洗練されたデザイン性。肝心のサウンドは前身モデルであったチューブ式ディストーションのサウンドをチューブなしで継承するといった荒技を行いながら、むしろチューブ以上にチューブらしくクオリティアップされた背景には国内一流ミュージシャンをサポートされている某セッションギタリストの緻密なアドバイスがある様です。
傾向的にはLANDGRAFFに代表されるモダン系ディストーションのテイストを残しながらも、あくまでも王道的なミッドがしっかりと太い音圧のある抜けるディストーションという感じ。
Sound Wave Lab/TUBE DRIVE
その名の通りTUBE WORKS/TUBE DRIVER初期型をSound Wave Labなりにアレンジしたモデルですが、オーバードライブディストーションと呼ぶにふさわしい多彩な歪み感と群を抜いた音圧はこのモデルでしか出ないでしょう。このサウンドがこんな小さな筐体から出る事自体違和感があるほどアンプライクな歪みであり、まさに王道ロックな香りが漂うという意味では究極のディストーションペダルです。
ヴィンテージアンプやヴィンテージエフェクター、そしてヴィンテージギターにまでも精通し、しかもハードロック系プロギタリストとのパイプも太く、現場の音を知り尽くしているビルダーこだわりの一品。
チューブ交換による音の違いも楽しめます。
いかがでしたでしょうか?
東京エフェクターではこれらのエフェクターを試奏ブースにてお試しになれます。
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