Maxon/FL-302 FLANGER

皆さんこんにちは!

 

さて、前回はBOSSを取り上げましたので今回はその双璧、BOSSと並び日本を代表するエフェクターブランドのMaxonです。
Maxonと言えば、やはりOD(TS)-808やOD(TS)-9といった歪みの代名詞を思い浮かべますが、そのお話はまた別の機会にでも触れてみたいと思います。

 

実は私事なのですが、10代の頃からずっと所有しているエフェクターがあり、そのどれもが実はMaxonです。
何かと申しますと、PT-707というフェイザー、AD-150というアナログディレイ、そしてアンプのインプットにカチャっと差すタイプのPOWER BOOSTER。

 

これらは実は80年代には押入れ行きになっていたんですが、ある時ふと使いたくなり、使ってみたら良い音で仰天という経緯がありまして、アナログエフェクターの音の良さをあらためて再認識させてくれたのと、エフェクターというものに本当の意味で興味を湧かせてくれたということで、相場的に別段高価なものではありませんが、所有の殿堂入りをしてしまったというわけです。

 

私の場合、特にMaxon信者というわけではないのですが、偶然そんなこともあり、Maxonというブランドの立ち位置みたいなものがその後非常に好きになったので、今日はそんなお話を。

 

 

まず、Maxonと言いますとよく言われることですが、ギターのミッドレンジにこだわった音作りをしている気がします。これは歪み系に顕著ですが、全体的にもそう感じます。おそらくサウンドデザイン的にバンドアンサンブルをかなり意識してされていたのだろうと感じるわけですね。ベースとぶつかる様な無駄な低域がなかったり、高域もむやみなハイファイ感がなく温かみがあったり。でもギターが抜ける帯域はわかっていて、そこを中心に繊細な音作りをしている。

 

たとえば歪み系以外のディレイを例に挙げても、昔(70年代)のAD-90などはエフェクト音が濃いと言いますか、BOSS DM-2と比べてもすごく主張します。よって発振しやすかったりもするのですが、それが非常に心地よかったりします。
この写真のフランジャーなどもそうですね。BOSS BF-2が無難な良い音だとするとこちらはもう少しクセというかアクがある。でもどこか心地よい。そんな特徴がMaxonには感じられます。

 

そして、70年代当時から18V駆動(9V電池を2個使用する)の空間系を数機種出していますが、これなどもまずサウンドが最優先というブランドのスタンスの現れな気がいたします。使用する側は若干面倒ではありますが、エフェクターは何よりも音!というそんなこだわりを感じるわけです。

 

そして80年代になり真っ先にラック式のデジタルディレイを作ったのもMaxonでした。スタジオクオリティーかと言われたらそうではありませんでしたが、あくまでギタリストの為の製品作りという部分では一環していたように思います。

 

 

そんなわけで、Maxonというブランドに対して私が持つ大まかなイメージを語ってみましたが、近年のMaxonに関しましても、たとえば往年の名器のリシューを出したり出来る柔軟さを持ちながらも、常に進化した製品を発表しています。
やはりMaxon=アナログというイメージではありますが、そこが良いところで強みであり、ギタリストに愛されるブランドという部分なのではないでしょうか?

 

 

【Maxon】FL-302 FLANGER 税込9,800円

 

 

東京エフェクター
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