YAMAHA/Professional System Effectors
1980年と言いますと33年前になるわけですが、当時の大卒の初任給が12万以下、はがきが1枚40円、JR(国鉄)の初乗りが110円、ラーメンが330円とネットで探っていたらこんな数字が出て来ました。
デフレの現在ではあまり物価的に変わらない気もしますが、それでも若干安かったわけです。
そんな1980年にヤマハが発売したのがコチラのエフェクターシリーズでした。その名もPSE(Professional System Effectors)シリーズです。おそらく当時MaxonやBOSSに押され気味であったコンパクトエフェクター市場に満を持してヤマハが出した回答だったのでしょう。
気合い入りまくりのデザイン、機能性、そして驚くべき事にオリジナルのシステムボードまで発売しており、最高峰のSB-200などはPSEシリーズのコンパクトエフェクターがなんと11台収納可能で、しかもパッチングまで出来てしまうという凄さ(エフェクターをライトで照らせるという演出?まで付いている)。
そして当時のクロスオーバー&フュージョン人気に乗じて、モニターとして日本を代表するそれらのギタリストたちを起用し、システムのセッティング例を紹介して販促に結びつけるといった、あの時代からすればある意味先進的なこともやっていました。
そのSB-200システムボードだけで当時定価で12万円したわけですが、そこに入れるエフェクター本体を合わせると合計が約30万円弱になり、現在よりも断然ステータスがあり誰もが憧れていたFENDER USAのストラトが当時25万円ということを考えたら、このシステムがどれだけ雲の上の存在であったかということがお分かりいただけるかと思います。
そしてコチラの写真はPSEシリーズの中で現在も人気があるアナログディレイAD-10ですが、こちらも当時定価で4万円していたわけですね(ディレイは高級機種でした)。まあ当時の本物というかMXRアナログディレイが10万円ですから、それを考えたら納得いく値段とは言えますがそれでもやはり高いです(笑)。
ということで今回実は、前述いたしましたSB-200システムボードとPSEシリーズのエフェクター数機種が奇跡的なコンディションで入荷し、コチラのAD-10もその中のひとつで、ご覧の様に綺麗なコンディションです。ですが残念なことに2個だけ本体が足りません(苦笑)。
ですので、本体が全部が揃いましたあかつきにはあらためましてコチラでご紹介させていただきますね。
ということで長くなりましたが、宜しくお願いします。
YAMAHA PSEシリーズマニュアル(pdf)
http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/effect/pse_ja.pdf
東京エフェクター
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