修理に関するお話

皆さんこんにちは!

 

前回はオープン当初のちょっとした苦労談をお話しさせていただきました。

 

ビルダーズ・ブランド、そして中古&ヴィンテージエフェクターを中心にラインナップをし、六本木という場所でエフェクター専門ショップを始めたわけですが、もうひとつ、オープン当初から行っている業務があります。
それがエフェクターとギター&ベースの修理ですね。

 

現在ではエフェクターの修理で検索をしますと、トップに当店が表示される様になりましたが、実は長い間、なるべく表立って修理をしているとは打ち出しておりませんでした。

 

と申しますのも、エフェクター自体楽器の中では高価なものではないので、修理代も必然的に安くなります。たとえばBOSSのオーバードライブがあったとして、それが中古で5,800円で売っていたとしたら、それ以上の修理代の場合、お客様からしたら買った方が安い…そうなってしまいますから。

 

簡単にご想像いただければと思いますが、決して割りの良い仕事ではない…というのが本音であり、よっておそらくエフェクター修理を専門にしている店舗さんが少ないのでしょう。

 

つまり、エフェクター修理を表立って告知して、仮に全国からたくさんエフェクターが集まったとしても、それにかかる労力からしたら利益率のバランスが非常に悪いことになるんですね。

 

ではなぜ、あえてエフェクター修理を受け付けていたのか???
その理由は私の前職時代に遡るのですが、ある時、ギター売り場のスタッフ全員ギターのメンテナンスが出来る様に、プロのリペアマンを呼んで講習を受け、そのスキルアップに勤めて、ギターメンテナンスを大々的に受け付けたことがありました。

 

結果、かなりな反響を呼んで、毎日毎日スタッフが交代でメンテナンスというハードな時期が続いたのですが、一番心に感じたことはお客様とコミュニケーションを本当にとれるのだなと…。
つまり、お客様がなぜその楽器をメンテナンスに出すのか、その先にあるものが何であるのか…がよくわかったわけです。

 

たとえば、「学生時分に弾いていたギターなんだけど子供がギターを始めたいと言うから…」とそんな理由だったり、「しばらく仕事が大変で押し入れに入ったままだったけど、今度会社の忘年会でバンドをやることになって…」だったりです。
確かに新しいギターを買うことは容易でしょうが、その方々にはそのギターに対する思い入れというものがあって、それを大切にしているのがよくわかったわけですね。

 

そして、その気持ちを共有することこそ、我々楽器を扱う者とお客様…そこに初めて信頼関係が生まれるのではないか?と気付いたわけです。

 

 

もうひとつ、修理をするのには理由がありました。それは六本木という土地柄です。
皆さんはおわかりかもしれませんが、六本木でギターケースを担いでいる人を探すのは容易ではありません(笑)。私も1年で5人見かければ良い方です。

 

ですので、音楽をしている人には少し縁遠い感のある六本木で、そのような泥臭いことをやることに意味がある…。へそ曲がりな私の性格が出てしまったのは確かかと思われます(笑)。

 

おかげ様で修理に関しては、特に告知はせずに北は北海道から南は沖縄まで、ご依頼をいただいている現状でして、先日も投稿でお話をさせていただきましたが、オープン以来、本日で1,106件のご依頼を承っております。

 

ということで、本日は修理に関して語らせていただきました。

次回は東京エフェクターには欠かすことの出来ないイベント(エフェクターコンテスト)に関して、またお話をさせていただきますね。

 

また本日はこのあとに大切なご報告をいたします。

どうぞ宜しくお願いいたします!!

 

 

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