「エフェクタービルダーズ・コンテスト」優勝作品の製品化に関して
皆さんこんにちは!
先日の「GER-MANIA 七夕祭」に実は今年のビルダーズコンテスト優勝者の魚森さん(作品 Angler Drive)、そして東京エフェクター賞の猿渡さん(作品 DOSUKOI)がお見えになられました。
お二人の作品の今後の製品化に関して、お話をさせていただきたく声をかけたところ、大阪と群馬からわざわざお越しいただいたわけです。
イベントが終了し、スタッフと関係者のみでその後のパーティーをした際にお二人にもご同席願って、私の方からお話をさせていただきました。
今年はMasatone/CAESAR Xという私どもからしたら初めてのヒット商品に恵まれ、またそれに関わるあれやこれやでまさに多忙過ぎて、3月3日のコンテスト以来、正式にお話をさせていただいておりませんでした。そしてこの日が初めてのミーティングとなったわけです。
私どももコンテストの回を重ねるごとに、当然の事ですがひとつひとつ勉強をさせていただいております。
特に販売…即ち流通に関するあれやこれやは、たとえばKarDiaNの様に、流通は大手の経路を使って大々的に行なうという優勝者のパターンもありと考えましたし、Limetone Audioの様に個人的なアーティストとのリレーションをメインにしつつ、徐々に自ずと販路を拡大するという本当に素晴らしい営業方法を確立したブランドを目の当たりにしてきました。
ですので、コンテスト優勝者が作品を製品化するにあたり、現在私どもが考えていることがあり、それが以下となります。
①エフェクターブランドとして自身で自立し、その製品を商品として売り出したいか。
②メインの仕事になるべくあたりさわりの無い様に、単に好きなエフェクターを作り続けていきたいのか。
③一度は製品化というものをしたいだけか。
このどれに自身の考えが該当するかをまずは考えていただきたいわけですね。
そして、私どもも商売として製品を作っている以上は、③に関しては手段が目的となってしまっている為、この考え方での製品化はあり得ません。
①に関しては、全く問題がないと申しますか、あとはどのような手段方法で自身の製品を世に出していくかだけです。もちろんTOKYO EFFECTORで製品化することもコンテストで賞を獲得した以上その権利がありますし、私どもとのコラボの仕方は要相談となるでしょう。
そして、問題になるのは②なんですね。
この②に当てはまるブランドとして、Masatoneが実はありました。ところが、今回のCAESAR Xの様に突然アーティストのシグネイチャーモデルを担当することになり、月に50台製作を数ヶ月も続けるといった、当然のことながらメインの仕事に思いきりあたりさわりのある結果になってしまうこともあります。
ただしMasatone氏に関しては、メインの仕事も電気関係、しかも製品の量産に関するスキルが元々あったので、この難行を乗り越えられたという事実も実際にございました。
いずれにせよ、製品を出すという事は私どもの方でもそれ相応の金額がかかったり、それなりな覚悟が必要となります。
ですので今後、魚森氏と猿渡氏とはより綿密な打ち合わせを必要とするでしょうが、両氏のエフェクターに対する想いを尊重しつつ、今後も製品化に向けて話を続けて行くつもりでおります。
それにしても、こうして優勝また特別賞作品と間近で再会すると(まだ裏のシールを剥がしてない、汗)、なんだか愛らしく感じますね(笑)。
そんなわけで本日はではまた!
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