MXR/Phase90 Script 1975年製
皆さんこんにちは!
本日はコチラMXR Phase90の1975年製、スクリプトロゴ期のヴィンテージが入荷しましたのでご案内です。
一概にMXRと申しましても時期により様々な仕様変更があるのですが、こちらはスクリプトロゴつまりメーカーと商品名が筆記体で書いてある頃の物で最初期タイプとなります。
スクリプト期の特徴に関してはMXR製品全体に言えることですが、まず筐体が重いです。おそらくステージ上で足が触れた時の動きにくさを考慮に入れたものと考えられますが、70年代後半のブロックロゴ期になると若干軽くなるので、この重さは当時あまり評判の良い物ではなかったのでは?と予想が出来ます。
次にサウンドですが、スクリプト期のPhase45、90、100と全体に言えるのがどこかサラッとしていて、品があり奥深い掛かりが特徴です。
ブロック期になると、サウンドがもうすこしエグいと申しますか濃くなってくる感じが共通していますね。
話がそれますがこれはBOSS OD-1のレイセオンOP(最初期型)期とそれ以降のサウンドの違いと非常に似ており、レイセオン期はどこか品がありサラッと繊細な歪みが特徴でした。
つまり、最初期型というのは、おそらく設計者の考えた(イメージした)サウンドに一番近いものであり、それが経年によってたとえば使用パーツが手に入らなくなるとか、よく故障するパーツを違うのに換える必要があったとか、あるいはユーザーからフィードバックされた意見に応じて改良したとかで、徐々にその後、サウンドに変化が生じていくのかもしれません。
そう考えてみますと、スクリプト期のこの個体に関しては、設計者が考えたサウンドに非常に近い音がするPhase90と言えるのではないかと思います。
もちろん現在新品で販売されているPhase90サウンドとも全く別物で、どちらが好きかは好みの問題ということになるのでしょう。
というわけで今回も長いウンチクで申し訳ございませんでした(苦笑)。
商品ページはコチラとなります。
https://tokyo-effector.jp/archives/effector/9923
本日はではまた!
東京エフェクター|ハイエンド・ブティック・ハンドメイドエフェクターの販売・買取・委託
info@tokyo-effector.jp