クライドマッコイ・サウンドとは?
皆さんこんにちは!
本日はワウのお話です。
世の中に出回っているワウの中で、ネーミングにクライドとかマッコイと付いているものをよく見かけると思いますが、それはVOXが60年代に生産していたCLYDE McCOYというワウのサウンドをリスペクトして製作されているというのはご存知のことと思います。
ではその本家のクライドマッコイとは一体どのようなサウンドだったのでしょうか?
私の独断と偏見で申し上げるならば、一言「ヒューマンボイス」なサウンドと言えます。
踏込んだ時のレスポンスとトーンカーブの変化が非常に心地よく、またワウサウンド自体もまんまなわけです。まんまとは、クリーム時代のクラプトンやジミヘンのあのワウサウンドという意味ですが。
人というのは憶えている(過去に聴いたもので良いと感じた)ものに反応しますし、それが良い音だと心にインプットされています。
なので、レコードやCDで聴いた様な音がすると興奮したり、ミュージシャンならそれを良い音であると感じ、同じ音を目指したりします。
つまりそこにヴィンテージ系のサウンドが現在でも愛され続けている理由があるのだと常日頃から感じているわけですが、この話はすると長くなるので割愛しますね(笑)。
さて、話をクライドマッコイに戻しますが、私の経験上、本物のクライドマッコイには本物のみが持つ魔力みたいなものがあり、それを現代に蘇らせようと数々の製品も生まれておりますが、その中でどれだけの製品が本物に近づいているのか?確かに疑問な部分もございます。
あとは製作者の音の印象の違いで、ある人にとってはすごく似ていると思えても、ある人には全く違うものに感じてしまう場合もあるのでしょう。
実はこの写真のワウですが、母体に関しては東京エフェクターのオープン記念にある方からいただいたものです。
外見がゴールドで非常にゴージャスなのは、90年代の限定品の為で中身(回路)は当時の市販品V-847と変わりません。
この中身をそっくりモディファイし、側面のSWやノブを追加しました。このモディファイには私どもがほぼ10年かけてようやく完成した独自のノウハウが詰まっています。
また、バッファーのON/OFF SWとレベル調整を外部から出来る様になっており、後にファズ等の歪み系が接続されてもワウサウンドは劣化せずそのまま生きます。むしろ後に歪み系を繋げた時にこそその良さが体感出来るかと。
そしてこちらのワウ(サウンド&機能)ですが、東京エフェクター・オリジナルワウとして少し先になりますが発売することになりました。
この写真の個体はあくまでサンプル音源として当面店頭にて試奏可能ですので、是非一度そのサウンドをご確認下さい。
お待ちしております。ではまた!
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