この秋の当店イチオシコンプ!
皆さんこんにちは!
昨日の日曜、六本木はハロウィンでした。東京エフェクターすぐそばのレストランの店員さんも口から血を流した仮装でお客様を楽しませていた様ですが、このお店でもしそれをやったら通報されそうなのでもちろんやっておりません(笑)。
そういえば1年前のハロウィンの夜にタクシーから血まみれのナースが降りて来て驚いたのを思い出しました。そう考えるとずいぶんと免疫が出来たのかもしれませんね(苦笑)。
そんなわけで10月も最終週ですがいかがお過ごしでしょうか?
さて、今月はけんたろうも何度かあげております様にSound Wave Lab、ROD技研、そしてmonoHoLicの3ブランドを集中的に取り上げております。
エフェクター業界?全体の知名度としましては一部のファンを除きまだまだ知られていないブランドたちですが、3ブランドとも非常に魅力のあるエフェクターを製作しています。
そんな中でも今回はここでも何度か取り上げていますmonoHoLicの“The Ether”(ザ・イーサー)を再度取り上げてみます。
ギター用コンプと言いますとすぐに思い浮かぶのはMXRダイナコンプという名器ですね。これは70年代のフュージョンブームの頃に大流行し、コンプレッサーのスタンダードになった機種ですが、どちらかと言えば音の潰れ方(圧縮感)が強いタイプです。
それに対抗するかの様なキャラで主にスタジオミュージシャンやマニアに人気があったのがROSSのコンプレッサーですが、こちらはどちらかと言えばブースター(バッファー)に近い掛かりが特徴的で圧縮感はダイナコンプよりなく、エフェクトオン、すなわち回路を通しただけで音が上質になる感じがあります。よって巷では非常にナチュラルなコンプと評価されています。
そしてそんな東西横綱から少し外れてこちらも昔から名器と言われているのがDan Armstrong(Musitronics) オレンジ・スクイーザーですが、これはギターのアウトプットに直接差し込むタイプなので使用するギターを選んでしまうという難点がありました。これもどちらかと言えばROSSに近いそれほど圧縮感の強くないタイプです。
近年のANALOG MANやKEELEYの様に、上記したコンプの名器たちのサウンドをリメイク(クローン)した製品が多いのを見ても、この3台がその後出て来たコンプレッサーに多大な影響を与えてきたことは確かな様で、近年ベーシストに人気のあるEBSのコンプレッサーや、好きな人は凄く好きというBOSSのコンプ、エグイ掛かりのヴィンテージDOD等は別格としてコンプレッサーと言えばこの3機種が基準というのは現在でもあまり変わらない様です。
ただ最近は細かい調整が出来るノブがたくさん付いたスタジオ・アウトボード系ストンプ型コンプというのも出て来ており、若干混沌とはしている様ですが。
さて、前置きが長くてすみません。ではこちらの“The Ether”ですが、上記した数々のコンプレッサーとどこに違いがあるかと申しますと大きな特徴は以下です。
1.エフェクトをオンにしただけでギターサウンドが非常にリッチで暖かくなり前に出て来る。これはクリーンブースターに近い感覚でもありますが、ROSSのコンプを踏んだ時の印象に近いです。ただもっと現代風に洗練された非常にオーディオライクな音といった感じです。
2.コントロールが2つしか無いシンプルな構造であり、ダイナコンプやROSSの様にサウンド作りの上でいさぎが良くコントロールがし易い。そして圧縮感に関してはダイナコンプでもROSSでもないその中間的な感じで非常にスムース且つナチュラルです。
3.とにかくノイズレス。ストンプ型のコンプにありがちなノイズがあまり目立たない、やはり近代的に洗練されたサウンドであり、DC入力(9~18V)を大きくすればさらに音の深みが増します。
以上がThe Etherの大きな特徴ですが、本当にこればかりは文章では表現しきれません。
最後にひとつ言えることは、このコンプには長年日本の一流のプロの現場で培われたノウハウが惜しげも無く注ぎ込まれており、サウンド的にもギター用のコンプとして、今後世界のスタンダードになり得る可能性を秘めていると何気に感じてしまうのは私だけでしょうか。
まずはご自身の手で弾き、その素晴らしい音を生で聴いていただきたいです。
是非ご来店お待ちしております。
ではまた!
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