BOSS/LM-2 Limiter
皆さんこんにちは!
めっきり冷え込んで冬がすぐそばです。この間のハロウィンの時は六本木の交差点でいきなり血だらけのナースがタクシーから降りて来てビックリさせられましたが(苦笑)、クリスマスもきっと盛り上がるのでしょうね。
当店はそこからは少しはずれた閑静な場所にございますので、じっくりゆっくりとエフェクターを試奏出来ます。
さて、今日はBOSSのお話などを少しだけさせていただきます。
エフェクターというものを考えた時、おそらく皆さん一度は買ったことがある、あるいは友人のものを弾いたことがあるというのがこのBOSSというブランドかと思います。そのくらいBOSSと言えばエフェクターの代名詞であり、音楽を特にやっていない人でもこの形だけはどこかで見かけて知っているとかありますね。
BOSSの詳しい話はBOSS本といった専門書もございますのでそちらに任せて、今日はこちら、BOSS LM-2の悲運な話などを。
1987年3月に発売されたLM-2ですが、5年後の1992年12月には販売中止になってしまいます。理由は「音が良すぎてエフェクトをOFFにしてもわからなかった」からだそうです。
つまり、リミッターというのは本来音が変わってしまったらダメだというのがBOSS開発陣の考え方としてあったようなのですが、あまりに出来が良すぎてユーザーにその効果が伝わらず、結果売れなかった、そして販売中止…。
何とももったいないというか、残念な話ですね。
でも実際確かにギター用のコンプ・リミッターとしては若干掛かりは浅めです(苦笑)。というかそういったエフェクターと考えて、隠し味的に使った時に最大限その良さが出るといった感じですね。
がしかし、ブティック・エフェクターがブームの昨今ではどうなのでしょう?むしろそこが良いところと言えなくもないです。発売が20年早かったということなのでしょうか?
いずれにせよ、このような渋い製品を作れるところもBOSSであり、個人的にも何週かまわってあらためてBOSS製品の素晴らしさを実感することが何度もありました。
今後もギタリストにとって本当に良い製品を作り続けて行って欲しいです。
※エピソードはMUSIC NETWORK COAP「BOSS コンパクト・エフェクター・ブック」を参考。
東京エフェクター
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