フェイザーあれこれ
MXRのフェイザーはおおまかに分けると3種類の音色があると思います。これはある意味Phase90もPhase100も共通して言えるのですが、ひとつはスクリプト(筆記体)ロゴ期の音で全体的に〈ショワー〉と爽やかに掛かるもの。爽やかでも濃いというか、奥深さはあるのですが。
次はブロックロゴ期(70s後半〜80s初頭)でショワーの帯域がミッドに寄ってもう少し力強くなった感じの音。
最後はJIM DUNLOPに売却されてからの音で、〈ジョワウワウ〉と強力に掛かるもの。
これは個人の印象ですので、〈〉内はおおめに見ていただきたいのですが(笑)、大きく分けるとそんな感じです。
そしてこちら、JIM DUNLOP MXR(右側)は限定のスクリプト・リシューでして、確かにジョワウワウでなくショワーと掛かります。回路を見ましたが現行のレギュラーPhase90とはあきらかに違いますね。単に外観がスクリプトと同じというのでなく、音も近くなっているのはサスガです。
そして写真左のMaxonですが、これが発売されていた当時(70s)のMXRはスクリプトしかなかったはずですので、コピー品のこちらも当然爽やか系の掛かりです。オリジナルに比べると若干原音がひ弱な印象ですが、むしろそれが味になって70sの雰囲気は十分に伝わります。というか、当時よくこれだけのものを安価で作れてたと思いますね。
2機種ともよく出来ているフェイザーでヴィンテージ感たっぷり。現在でも十分に対応出来る王道アナログフェイズ・サウンドです。
【Maxon】 PT-999 Phase Tone 税込6,800円
Phase90の日本版といえるフェイザーで70年代当時は強烈な販売台数を誇った名器。現在でも音色的に全く遜色ありません。本体のみ、動作正常。※当店にてSWをカーリングに交換済み
【MXR】 Phase90 Script Reissue 税込8,400円
スクリプトロゴ(70年代の初期型)のリシュー。音も初期型に近く、サラっと広がりを持ったうねりが心地よいです。本体のみ、動作正常。
※いすれも当店中古1年保証付き
東京エフェクター
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