無題のアルバム「VEMURAM／Jan Ray」
こちらを読まれている方々は様々な年齢の方やエフェクターそのものに造詣が深い方ばかりでないと思いますので、まずはブティックエフェクターと呼ばれるものについて簡単なご説明をしますと…。
ファッション等で大手の衣料品メーカーの製品でなく、限られた少量生産品を売ったりその店のオリジナル商品を小規模で売る店をブティックと言いますが、つまりその様に大量生産品でない、ハンドメイドの少量生産エフェクターのことをブティックエフェクターと呼び、そのブランドをブティックブランドと呼んだりします。
そしてこちらのVEMURAM（ヴェミュラム）は只今旬間違いない国産のブティックブランドであり、発足から1年少しで、すでに15カ国と取引しているという主に海外で人気のブランドです。
その中でも大人気商品のJan Rayを今回はご紹介します。
このJan Rayですが、60年代のブラックフェイスのフェンダーアンプの歪みを意識しているということで、コンプ感のあまりないゲインが低めのオーバードライブですが、ヴィンテージ・フェンダーアンプを意識したエフェクターにありがちな嫌みな高域は一切ありません。また全体がミッドに寄っているということもなく、音の芯は残しフルレンジな歪みが品良く厚くかぶさってくるといった雰囲気で、フェンダーアンプを歪ませた時の飽和感が再現されている感じ。アウトプットも大きめで音圧はすごいですね。
サチレーション（ハーモニック成分のようなもので左に回すと高域がより強調される）を調整するトリマーは外部から調整可能。このようなトリマーはどの機種でもそうですが、注意深く微妙に調整するのがミソですね。デフォルトは12時（中間）に設定されている様です。
基盤から何から完全日本製というのが売りのVEMURAMですが、音は完全にあちら（海外）を意識した作りで洋楽っぽいです（笑）。ただ、どこか日本独特の繊細さがあると言いますか、そこが海外でウケる魅力なのかもしれません。
またこの筐体ですが真鍮製でズシリと重く、仕上げも非常に凝っていて高級感が凄いです。
そんなわけで、ダリル・ジョーンズに始まり、マイケル・ランドウら多数の一流ミュージシャンが使用し、人気急上昇中のVEMURAMも東京エフェクターでは展示、販売中です。
東京エフェクター 03-6804-2591
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