ディストーションのあるべき姿をサウンドエンジニアの視点から捉えた圧倒的音圧と音抜け！

BOOROCKS共通に感じるのは、ヨーロッパとアメリカからパーツを輸入し厳選を重ねて作り上げているだけあり、音を出した途端にブティック系の上質な歪みであることがすぐにわかるということが１点。
そして歪みのサウンドそのものはチューブアンプのギリギリ張りつめた感じを意識したタイプであることが１点。
またエフェクター本体で歪みのすべてを構築しておらず、あくまでアンプの補助的な歪み系エフェクターであると主張していることの3点かと思います。

コチラはディストーションですが、よくありがちなコンプ感が強く、作られたローエンドが出てくるタイプではなく、あくまでもアンプとのマッチングを考えてトータルで良い音が出る様に工夫されています。ダイナミックレンジの広さ、レスポンスの早さ、ピッキングの強弱のニュアンスの表現、そしてローノイズというものを徹底的に追及し、ゲインはそれほど高くはないですが、アンプの歪みと混ざった時に圧倒的な音圧と音抜けを実現させています。どちらかと言えば上級者向きですが、一度音をご確認下さい。これは弾かないとわかりません。良いです！